本制度の軸心は「本人の権利擁護」です。
本人の意思が理解・尊重され、意思に基づいた生活を実現するためには、まず本人を理解することが重要です。そのために本制度では、親亡き後などの将来の暮らしに向けて、平常時から時間をかけて本人に関わり続けていきます。
本人と継続的につながることにより、地域における身近な理解者として、気兼ねなく話ができる関係性を築きます。こうした関係性の中で、既存のサービスの中だけでは聞き取ることの出来ないような、生まれてから現在に至るまでの細やかな情報(成育歴、性格特性、趣味・嗜好、悩み、将来への希望等)を把握することができます。
また、表出してこなかったニーズの掘り起こしや、人との関係づくりにもつながります。これらを尊重しながら、本人の意思に基づいた生活を実現する方法を考えるとともに、その実現に向け、必要に応じて適切な支援機関等につなぎます。また必要に応じ、本人の意思を代弁します。
このように、平常時から時間をかけて本人に「伴走」することで、地域の中で本人の意思に基づいた生活を実現すること、つまりは「本人の権利擁護」につながっていきます。