【研修のテーマ】
「送迎から利用者支援を学ぶ」
【研修のねらい】
「私たちの日々の業務の一つである「送迎」という場面を振り返り、安全運転の意識を高めるだけではなく、利用者の立場にたちその気持ちと向き合い、学ぶことで全セクション事業の利用者へのより良い支援に繋げていく。」
径は年に一度全セクションの職員が集まって研修を行っています。
今年は9/24(金)14:00~17:30で「座学」、「実技体験」、「ディスカッション」の三部構成で実施しました。
座学では安全運転の考え方から事例問題、車両事故の傾向、実際に起きた事例紹介など多岐にわたりました。なかでも実際に起こった事例をお伝えしたとき、参加者は息をのんで自分の事の様に真剣に聞いていました。
また、今回は6名の利用者さんにインタビューを行い、「送迎」について生の声を聴かせて頂きました。心温まるエピソードから気を付けて欲しいこと、送迎について本当はどう思っているのかなど、とても貴重なお話を聞かせて頂きました。中でも「径の送迎を使わなかったら?」との質問には「公共交通機関を使って通所したい」との答えに、送迎ありきではないという事にハッとさせられました。
インタビューに答えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
実技は実際に利用者の立場に立ち、車椅子に乗り路上運転を行いました。車いすを使用しての乗車体験は初めて行ったという方も多く、「思った以上に揺れた、下り坂がきつく感じた、車酔いした、エアコンの風が当たって体が冷えた」など様々な気づきがあったようです。
ディスカッションはグループに分かれて座学、実技で学んだこと、そして利用者さんのインタビューを踏まえて、「ドライバー・添乗者・利用者それぞれの気持ちを体験してみて」、「当事者の声を聴いて感じたこと」、「今回の研修を通して学んだことを明日からどう活かしていきたいか」の三つのトークテーマについて話し合い、どのグループも熱心な話し合いになりました。
私も送迎時は普段の運転以上に安全を意識して運転していても、路上のマンホール等のわずかな段差で振動を強く感じたり、車椅子に乗っていると外の景色も見えづらく停止や右左折などが分かりづらかったりしたことに気付きました。状況によって停止や右左折などをお伝えしていくと利用者の安心と快適さに繋がるのではないかと、改めて声かけの大切さに気付きました。
今回学んだことは送迎の場面だけでなく、これからの利用者支援全般に生かしていきたいと思います。
サポートセンター径 日中活動 ゆいグループ
支援スタッフ:工藤